チンチロの確率大研究!サイコロ2個・3個の確率の違いも紹介

「チンチロ」といえば、サイコロを振って出た目によって役を作る遊びです。

居酒屋ではサイコロ2個を使ってハイボールが割引になる抽選があったり、サイコロ3個を使うガチのチンチロリンはYouTubeで人気を集めていたりもします。そこで、このページではチンチロに関する確率について詳しく解説します。

「居酒屋で行うチンチロハイボールは果たしてお得なのか?」「サイコロ3個のチンチロで特殊役が出る確率は?」など、チンチロの確率に関する疑問を徹底追跡!居酒屋で雑学を語る時におすすめの記事です(笑)

9分で読める記事です

居酒屋でよくある「チンチロ」のルールは?

パチンコのやめどきを4分類して解説

居酒屋では、サイコロ2個を振って、出た目に応じてジョッキが無料になったり、逆に倍の金額を払って倍量の飲み物を買ったりする「チンチロハイボール」をよくやっていますよね。

今回は、その中でも最も有名な『串カツ田中』のチンチロルールについて見ていき、本当にお得なのか?について詳しく解説していきましょう。

サイコロ2個、ゾロ目、奇数、偶数で分けるものが多い

串カツ田中のチンチロは特殊なサイコロとなっており、2〜6の数字に加え、1の代わりに「田」「中」と書かれたサイコロが使用されます。

サイコロを2個同時に振って、

・「田」「中」が両方揃ったら… メガジョッキ(2倍サイズ)が無料
・2〜6のゾロ目が出たら…通常サイズが無料
・出た目の合計が偶数の場合…通常サイズが半額
・出た目の合計が奇数の場合…メガジョッキを2倍の値段で(2倍の量を2倍の額で払うので、損はしていません)

となります。なお、田もしくは中が単独で出た場合、「1」として扱われます。

「チンチロ」サイコロ2個の場合の確率

これを見ると、得するパターンがめちゃくちゃ多いように見えますよね。

感覚で考えると、偶数が半分くらい、奇数が半分くらい、それでゾロ目がたまに出るから、大半は得になるんじゃないか?と思われるかもしれません。ですが、冷静に確率を見てみましょう。実は、偶数が出現する確率は3分の1!そして奇数が出る確率が2分の1なんです。

なんで偶数と奇数が出る確率が異なるのでしょうか?これは、「ゾロ目が絶対に偶数だから」です。よくよく考えると、2のゾロ目は2+2で4、3のゾロ目は3+3で6、…と両方同じ数なので、足したら絶対偶数ですよね。

なので、確かに偶数の確率も奇数の確率も半々なのですが、偶数の中でゾロ目が出る確率と、それ以外が出る確率が分けられてしまいます。そのため、「ゾロ目ではない偶数」の確率は3分の1になるというわけです。

役名 確率(分数) 確率(%)
ゾロ目 1/6 約16.67%
合計が偶数 1/3 約33.33%
合計が奇数 1/2 約50.00%

ゾロ目は1/6(16.6%)で出現する

では、そんなにチンチロがお得ではないのか…というと全く違います。

そもそも奇数でも損はしていませんし、ゾロ目ではない偶数でも半額になります。さらには、ゾロ目が出れば通常サイズのドリンクは無料!「田中」が出ればなんとメガジョッキまで無料になってしまいます。

ゾロ目の確率は「田中」が出る確率を含め6分の1で出現します。16%以上の確率で出るので、毎回チンチロ勝負をするなら飲み会で1回は引けるのではないでしょうか?非常にバランスの良いゲーム性であることが分かります。

実は平均すると店側はあまり損をしないようになっている

それでは、実際に串カツ田中のチンチロはお得なのか、検証してみましょう。

串カツ田中のレモンサワーは495円、メガジョッキは倍額なので990円として計算します。

出目パターン サービス内容 出現確率
「田中」が出るパターン 2倍ドリンクが0円で飲める 1/36
「ゾロ目」が出るパターン 1倍ドリンクが0円で飲める 5/36
「偶数」が出るパターン 1倍ドリンクが248円で飲める 12/36
「奇数」が出るパターン 2倍ドリンクが990円で飲める 18/36

これを計算すると、仮に全部のパターンが1回ずつ出現した場合、55杯分のレモンサワーを20,796円で飲むことができます。これを1杯分で割って、レモンサワー1杯分にかかる費用の期待値は【378.1円】です。

なので、客側としては平均して1杯あたり100円以上お得に飲めるんですね。じゃあなぜ店側はこんなサービスができるのか…というと、元々の値段設定が少し高めなんです。レモンサワー税込495円って、言われてみればちょっと高くないですか?

例えば『王将』だったら418円、『鳥貴族』だったら370円です。店によってはレモンサワーが蛇口から出てくるところもありますよね。なので、元々串カツ田中はドリンクがちょっと割高で、その分チンチロで割り引かれても大丈夫になっているんです。

つまり、串カツ田中で飲む場合の基本的な戦略としては、「毎回チンチロを使う」が一番正しいでしょう。

もちろんメガジョッキはいらないかな…と思ったら通常サイズを普通に頼む。もしくは、1ヶ月間ドリンクが一定価格に下がる月パスを使って値段を下げるのがおすすめです。

サイコロ3個の「チンチロ」の確率

パチンコのやめどきを4分類して解説

続いて、サイコロ3個でチンチロを行う場合の確率について考えましょう。

本来サイコロ2個でやるのは丁半で、チンチロリンと言えばサイコロ3個の遊びを指します。

まず、チンチロの役を知らないという方はこちらの記事に詳しく書いていますが、簡単に書くと

・ピンゾロ→1のゾロ目・アラシ→2〜6のゾロ目
・シゴロ→4・5・6が1つずつ出る組み合わせ
・ヒフミ→1・2・3が1つずつ出る組み合わせ
・通常目→「3・3・4」など、2つが同じ数字、1つが異なる数字の組み合わせ
・目なし→サイコロを3回振って、一度も役が出なかった場合

となります。それぞれの役が出る確率について解説します。

サイコロの出る目と役の確率

まず、サイコロの出る目と役の確率について、表でまとめています。

なお、ションベンについては確率で計算できないので、今回は無視します。サイコロを3個振った時の組み合わせは、6×6×6=216通りです。そのうち、特定の役が何パターンあるかを数えることで、それぞれの確率を計算することができます。

以下の項目では、どれくらいの確率で特定の役が出現するのか、3回以内に出現する確率はどれくらいなのか、について計算していくことにします。

役名 確率(分数) 確率(%)
ピンゾロ 1 / 216 約0.46%
アラシ 5 / 216 約2.31%
シゴロ 6 / 216 約2.78%
ヒフミ 6 / 216 約2.78%
通常の目 90 / 216 約 41.67%
目無し 108 / 216 約 50.00%

約半分は目無しになる

目無しの確率を計算してみましょう。目無しは、全ての役のパターンを計算して、それを全パターンから引くことで算出できます。なお、ここから3個のサイコロの組み合わせを(a,b,c)と記載します。

  1. ピンゾロになる組み合わせは(1,1,1)の1通りです。
  2. アラシ(ゾロ目)が出る確率は、(2,2,2)(3,3,3)…(6,6,6)の5パターンあります。
  3. シゴロが出る組み合わせは(4,5,6)だけかと思いきや、この数字はどのダイスが出しても、4が1個、5が1個、6が1個だったらOKですよね。なので、(4,5,6)(4,6,5)(5,4,6)(5,6,4)(6,4,5)(6,5,4)の6通りあります。
  4. ヒフミの組み合わせもシゴロと同じように、(1,2,3)(1,3,2)(2,1,3)(2,3,1)(3,1,2)(3,2,1)の6通りあります。
  5. 通常役も順序立てて考えていけば良いです。まず、6が出る目を考えてみましょう。6が出る組み合わせは、(1,1,6)(2,2,6)(3,3,6)(4,4,6)(5,5,6)の5パターンですよね。(6,6,6)はゾロ目なので除外。じゃあ5通りかと言われると違います。なぜなら、(1,6,1)でも(6,1,1)でも同じ6だからです。なので、それぞれ5パターンに3通りの組み合わせがあるので、5×3=15通り。出目が6になるパターンが15通りです。1,2,3,4,5も同じ論理になるので、それぞれ15通り。つまり、通常役が出るパターンは、15×6=90通りです。

先ほどの項目で、サイコロが3個出るパターンは216通りと計算しました。

そこから、①〜⑤の組み合わせを全部引くと、216-(1+5+6+6+90)=108通りになります。そのため、目無しになる確率は、108/216=1/2=50% つまり、50%の確率で目無しになることが分かります。

ピンゾロですら理論上216回に1回は出現する

先ほど解説した計算で、どの役がどれくらい出るのかというのが分かります。

例えば1のゾロ目、ピンゾロが出現する確率は、全体の216通りのうち1パターンしかないので、1/216です。216回に1回くらいは、平均してピンゾロが出現すると言えます。

ただし、チンチロは目無しの場合連続して3回まで振ることができるので、確率はもう少し上がります。3回投げた時1回以上、それぞれの役が出現する確率は以下の通りです。

役名 単発確率 3回中一回以上出る確率
ピンゾロ 1 / 216 約1.38%
アラシ 5 / 216 約6.83%
シゴロ 6 / 216 約8.25%
ヒフミ 6 / 216 約8.25%
通常の目 90 / 216 約 83.86%
目無し 108 / 216 約 87.50%

シゴロとヒフミは6/216、ゾロ目はそれより少し出づらい5/216

また、シゴロ・ヒフミに関しては、(4,5,6)の組み合わせが6パターン、(1,2,3)の組み合わせも6パターンあるので、それぞれの確率は6/216となります。

ゾロ目に関しては(2,2,2)〜(6,6,6)の5パターン【※(1,1,1)はピンゾロなので除外】あるので、確率としては5/216とシゴロ・ヒフミより少しだけ出にくくなっています。

運ゲー(乱数)なので、参加人数が増えると勝率の偏りは少なくなる

チンチロは親と子の対決なので、親が即勝ちを決めるパターンの場合は参加人数が増えても親の方が有利です。

ただし結局は乱数を振っているようなものですので、参加人数が増えれば増えるほど即勝ちパターンではない場合に親の勝率は下がります。

チンチロの確率を試せるシミュレーター

サイコロと丼なんて持ってないよ…という方におすすめなのがチンチロのシミュレーター!

サイコロを3つ触れるだけではなく、サイコロを振るとどんな出目だったか、役は何かといったことをまとめて表示してくれます。

そのため、これを使えば初心者の方でもすぐにチンチロを楽しめるのはもちろん、どれくらいで確率が収束するのか、親と子の勝率もきちんと計算できる優れ物!

サイコロが無くともスマホ一つでチンチロを楽しめるシミュレータをぜひ遊んでみてはいかがでしょうか?

まとめ

サイコロを振って出た目で役を作るチンチロは、昔は日本古来の賭博として遊ばれていましたが、現在は居酒屋のハイボールに使われたり、YouTubeで紹介されるレクリエーションだったりと、様々な遊ばれ方をしています。

このページで紹介したことで最も覚えて欲しいのは、「チンチロハイボールがあるお店は、チンチロを使わないと損!」という部分です。「チンチロは実はお店の方が有利!」という雑学は嘘なので、嘘雑学を披露しないようにご注意ください。

もしチンチロが店側有利なら、警察に逮捕されちゃいますからね。また、サイコロ3個のチンチロも、結構役無しになることは少なくて、特殊役が出る確率もそこそこあることが分かります。

なので、意外と盛り上がるタイミングが多いのがチンチロリンの特徴です。金銭を直接賭けるのはNGですが、ぜひ仲間内で楽しんでみてはいかがでしょうか?

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今回の記事を書いた人

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