3つのサイコロと丼さえあればできる「チンチロリン」は、気軽にスリルが味わえるゲームとして大きな人気を集め……
チンチロのルールを完全解説|基本の遊び方を初心者向けに解説

芸人の粗品が出演するYouTubeチャンネルでも人気コンテンツとなっている「チンチロ(チンチロリンとも呼びます)」は、サイコロと茶碗さえあればできるゲームです。
サイコロを振るだけの手軽さとテクニックの介入が無いほぼ運だけのゲームなので、簡単なルールを覚えれば老若男女問わず盛り上がれるのが魅力です。
この記事ではチンチロのルールや役一覧、ローカルルールまで初心者でもわかりやすいように解説していきます。
9分で読める記事です
チンチロリンとは?遊び方や由来を解説

チンチロは江戸時代から遊ばれていたと言われる日本の伝統的なサイコロを使ったゲームです。
2人以上がプレイヤーとして参加し、親と子に分かれて茶碗(丼)に3つのサイコロを投じていき、出た目の強さを競い合います。スピード感があり、すぐに結果が出るゲーム性が令和の世でも多くの人・ギャンブラーたちを魅了しています。
チンチロという名称は、サイコロが茶碗に投じられた時に鳴る音に由来すると言われています。
ゲームの基本ルール
それではチンチロの基本ルールを解説していきます。地方によっては基本ルールに追加要素が加わったローカルルールがありますが、そちらは別項目でまとめます。
用意する道具

チンチロリンで用意する道具は、六面体のサイコロ3個、茶碗(どんぶり)、配当を管理するためのチップ(ゲームコインやつまようじなど)の3種類となります。
サイコロは特別なものである必要はなく、市販のもので十分です。茶碗はあまり小さい過ぎるとションベン(サイコロが茶碗の外に飛び出てしまう役)が出やすくなってしまうので、やや大きめのサイズを用意したほうが無難です。
ネット通販にサイコロと茶碗がセットになったチンチロセットも販売していますので、そちらがジャストサイズで使いやすいです。
ゲームの手順
チンチロは2人以上で遊ぶサイコロゲームですが、今回は4人でプレイする場合を想定して説明します。ゲームの進行は以下の通りです。
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親を1人決める
最初にじゃんけんや話し合いで親を1人決めます。残りのプレイヤーは「子」となります。親は1ゲームごとに交代します。
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子が任意のチップを賭ける
子は、それぞれ任意の額のチップを親に対して賭けます。賭け金は自由に設定可能です。
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サイコロを振る
チップを少なく賭けた子から順番に、茶碗の中でサイコロを振ります。役が出るまで最大3回まで振り直すことができます(※ションベンを除く)。
すべての子が終わった後、親が最後にサイコロを振ります。
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親と子の出目を比較
親と子の役を比較し、強い方が勝者となります。同じ役だった場合は、親の勝ちとなります。
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チップを精算する
勝敗に応じて、子はチップを獲得するか、賭け金を失います。
子がシゴロ(4・5・6)を出した場合は即勝ちとなり、ベット額の2倍を親から受け取ります。
子が役なしの場合はベット額と同額(1倍)を親に支払い、ヒフミ(1・2・3)の場合は最も弱い役とされるため、ベット額の2倍を親に支払います。
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親を交代して次のラウンドへ
1ゲームごとに親を交代し、全員が親を1回ずつ担当したら、1ラウンドが終了です。
役一覧

こちらは、チンチロリンで使われる役の強さと配当をまとめた一覧表です。
最強の役「ピンゾロ」は即勝利となり、賭け金の5倍を獲得できます。次に強いのは「ゾロ目」と「シゴロ」で、それぞれ3倍・2倍の配当が得られます。「通常役」は親と出目を比べて勝てば1倍の配当です。
一方で、「ヒフミ」「ションベン」「役なし」は即敗退となり、賭け金を失います。役の特徴を把握しておくことで、チンチロリンをより一層楽しめます。
勝敗の決定方法
チンチロの勝敗を決定するタイミングは、「手持ちのチップが無くなった人が出た時点で終了し、チップが多い順に順位を決める」、「ラウンドが3周したら終了し、チップの量で順位決めをする」など様々です。
チンチロをスタートする前に、参加者同士で終了のタイミングと勝敗の決定方法を話し合っておくのがスマートでしょう。
【番外編】ローカルルール
チンチロには、地域ごとにさまざまなローカルルールが存在します。
たとえば、「ゾロ目(アラシ)の五ゾロは5倍、その他のアラシは3倍、ピンゾロは10倍の配当になる」といった配当が異なるルールや、「親から先にサイコロを振る」、「ションベンが出た場合は子全員が罰金を支払う」といったものまで、バリエーションは多岐にわたります。
また、漫画『賭博破戒録カイジ』に登場する地下チンチロでは、さらに特殊なルールが採用されています。子は親の出目に関係なくサイコロを振ることができ、状況によっては親の順番をスルー(飛ばす)することも可能です。
このように、他にもユニークなローカルルールが数多く存在するため、仲間同士で話し合い、自分たちに合ったルールを決めて楽しんでみるのもおすすめです。
粗品のチンチロin日本武道館とは?イベント内容まとめ

登録者数200万人を超えるYouTubeチャンネル「粗品 Official Channel」で人気のコンテンツが、ギャンブル四兄弟(粗品・前田龍二・シモタ・大東翔生)による『四兄弟で本気のチンチロ』です。
この企画では、ギャンブル四兄弟が「ソシー」と呼ばれる架空のチップを使い、一般的なチンチロリンのルールで真剣勝負を繰り広げます。使用しているのはあくまで架空通貨のため、違法性はありません。
過去には武道館や横浜アリーナで「チンチロ」イベントを開催し、チケットは即完売。大盛況となりました。そして2025年11月には、埼玉スーパーアリーナでの開催も決定しています。
チンチロリンの歴史

チンチロリンの歴史にはさまざまな説があり、その起源ははっきりとは分かっていません。
一つの説では、中国に現在のチンチロリンの原型とされるサイコロ遊びが存在しており、それが日本に伝わり、やがて現在の形式へと発展したとされています。
また別の説では、江戸時代に流行していた「丁半博打」が胴元や賭場を必要とするため、庶民の間では広まらなかったことが背景とされます。そうした中、もっと手軽に茶の間などで楽しめる遊びとして、どんぶりを使って遊べる「チンチロリン」が考案されたとする見方もあります。
チンチロのルールQ&A
チンチロに関するQ&Aを紹介します。現在寄せられている質問は少ないのですが、質問が増え次第、順次回答もアップデートして掲載していきます。
チンチロを模した飲み会ゲームとは?
バーやクラブなどでは、余興として行われる独自ルールのチンチロがあります。使う道具とルールは、通常のチンチロと同じですが、チップを使わず、負けた側が酒を一気飲みをしてゲームを進めます。
ピンゾロを出した場合は他の参加者全員が一気飲み、ションベンを出した人はいってきますし終えてから振りなおすなど、場が盛り上がる仕掛けが満載です。
まとめ
チンチロリンは運頼みのゲームなので、勝ちにこだわるならチップの張り方と管理が鍵となります。強い役を出されても取り乱さず、自分のペースでベットしていけば勝率はグンとアップします。
しかし、チンチロリンはギャンブルとしても楽しめますが、それよりも友人知人の間で盛り上がれるコミュニケーションツールとして最適なゲームです。チンチロ未経験の方は、ぜひこの記事を読んで遊んでみてください。