カジノゲームで大人気のブラックジャックは様々な攻略法があります。 テーブルゲームではどれでも有効なマネー……
ブラックジャックのベーシックストラテジー(基本戦略)の覚え方をカンタン解説

「ベーシックストラテジー」とは、ブラックジャック」で使用できる攻略法です。
プレイヤーの手札とディーラーのアップカードが表示され、今からアクションを選択するという際に、どのアクションを取れば最も勝つ確率が高くなるかを計算したもので、特にそれを状況別にまとめた一覧表のことを「ベーシックストラテジー表」と言います。 ベーシックストラテジーはブラックジャックのプレイには必需品です。これを使用することで通常97%の還元率を99.5%にまでひき上げることが可能です。
PCで遊んでいるならブラックジャックの画面の横に表を置く、スマホでプレイしているならページを印刷する、など慣れるまでは常に確認できるようにしておくのがおすすめです。
このページでは、ベーシックストラテジーの説明、表の見方、そしてベーシックストラテジーとマネーシステムを組み合わせた勝率アップ方法について解説しています。 「ベーシックストラテジー表」を見ながらぜひブラックジャックを遊んでみてください。
9分で読める記事です
ベーシックストラテジーを覚える前に…
「ブラックジャックで勝つにはまずはベーシックストラテジーだ!」と意気込んで丸暗記をしようとして分からなくなって諦める…そんな経験ありませんか?
確かにベーシックストラテジーを覚えることは勝率アップの最適解ではあるのですが、初心者の方はその前にブラックジャックの基礎的攻略法を理解していただいた方が楽にベーシックストラテジーを覚えることが出来ます。
下記のリンクで初歩的攻略法を分かりやすくまとめていますので是非こちらを先に読んで理解を深めてください!
そんなの知ってる!と言う方はこのままこのページを読んでいってください。
ベーシックストラテジー表を使う場面

ベーシックストラテジーを使うのは、プレイヤーとディーラーにカードが2枚配られ、プレイヤーは2枚の手札、ディーラーは1枚のアップカードが見えている状態です。
つまり、プレイヤーがアクションを決める場面です。
ベーシックストラテジーの表は「自分の手札(縦軸)」と「ディーラーのアップカード(横軸)」が縦横に並んでおり、その中からプレイヤーとディーラーのカードを確認してアクションを行います。
次の項目で実践での具体的な表の見方と表の種類について詳しく解説します。
ベーシックストラテジー表の見方と種類
ベーシックストラテジーの表は3パターンに分かれており、「ハードハンド」「ソフトハンド」「スプリット」と呼ばれています。
大抵の場合使用する表は「ハードハンド」ですが、特殊な状況になった場合は「ソフトハンド」「スプリット」を使用します。
これらの表はプレイヤーの手札によって選ぶ表が変わり、それぞれ「Aを1枚含む手札」の場合は「ソフトハンド」、「2枚とも同じカード」の場合「スプリット」を使い、それ以外の場合は「ハードハンド」を使用することになります。 次の項目ではベーシックストラテジー表の種類別の詳しい解説を行います。
以上がブラックジャックのゲームの流れと遊び方の説明です。
表の名前 | 使用条件 |
---|---|
ハードハンド | Aが手札に無く、2枚が違うカードの場合 |
ソフトハンド | Aを1枚含む手札 |
スプリット | 2枚とも同じカード |
ハードハンド
※ 表の見方は、横軸がディーラー、縦軸がプレイヤーです。
「H」:ヒット(もう1枚追加) 「S」:スタンド(勝負)
「D」ダブルダウン(掛け金2倍) 「P」スプリット(同じカードを2つに分ける)
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | A | |
8以下 | H | H | H | H | H | H | H | H | H | H |
9 | H | D | D | D | D | H | H | H | H | H |
10 | D | D | D | D | D | D | D | D | H | H |
11 | D | D | D | D | D | D | D | D | D | H |
12 | H | H | S | S | S | H | H | H | H | H |
13 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H |
14 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H |
15 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H |
16 | S | S | S | S | S | H | H | H | H | H |
17以上 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
「ハードハンド」とは、「ソフトハンド」・「スプリット」以外のハンド、つまりハンドにAを含まず、同じ数字でもない種類を指します。
基本的に、バーストの危険がない場合はヒット、危険がある場合もディーラーのアップカードが強ければヒット、それ以外はスタンド、というチャートになっています。
特に注意したい場所は、「ダブルダウンを適用するハンド」と「意外にヒットすべきハンド」です。
手札の合計が10・11の場合、まずはダブルダウンを考えましょう。合計が10の場合はディーラーが10もしくはA以外、11の場合はディーラーがA以外であればダブルダウンの方が良いです。
合計が9でも、ディーラーバーストを考えてダブルダウンの方が有利な場合があります。
また、「プレイヤー9、ディーラー2」「プレイヤー12、ディーラー2or3」の組み合わせはヒットの方が有利になることも覚えておくのがオススメです。
【 ハードハンドの例①ヒット 】

ディーラーが「17」以上だったら勝てないため「ヒット」(もう1枚追加)して高得点を狙います。
【 ハードハンドの例②ダブルダウン 】

「ヒット」すると絵札が出て「21」の可能性が高く、ディーラーはAでも「20」にしかならないので、「ダブルダウン」(賭け金を2倍にする)のチャンスです。
【 ハードハンドの例③スタンド 】

ディーラーは「16」以下はカードを「ヒット」するルールがあります。プレイヤーは点数は低いですが、無理をせず「スタンド」(勝負)してディーラーの「バースト」待ちです。
ソフトハンド
※ 表の見方は、横軸がディーラー、縦軸がプレイヤーです。
「H」:ヒット(もう1枚追加) 「S」:スタンド(勝負)
「D」ダブルダウン(掛け金2倍) 「P」スプリット(同じカードを2つに分ける)
「Ds」はダブルダウン、スタンドどちらも可
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | A | |
A・2 | H | H | H | D | D | H | H | H | H | H |
A・3 | H | H | H | D | D | H | H | H | H | H |
A・4 | H | H | D | D | D | H | H | H | H | H |
A・5 | H | H | D | D | D | H | H | H | H | H |
A・6 | H | D | D | D | D | H | H | H | H | H |
A・7 | S | Ds | Ds | Ds | Ds | S | S | H | H | H |
A・8 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
A・9 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
「ソフトハンド」とは、手札にAを含む便利で柔軟な(ソフト)ハンドのことを指します。A・Aの場合は「スプリット」をご参考ください。
もちろん「A・10カード」はブラックジャックなのでチャートからは除外されています。
「A」はとても有利なカードで、「1」にも「11」にも数えることができます。
そのためA・8(合計19)、A・9(合計20)以外のハンドはほとんどの場合アップカードがどの数字でもダブルダウンかヒットを選択することになります。
特に、「A・6」「A・7」は合計が17以上ではあるのですが、スタンドではなくヒットやダブルダウンを選択する場面があります。
A・7はヒット・スタンド・ダブルダウンがかなりゴチャゴチャになっているのでご注意ください。
なお、ヒットしてハンドの合計が11以上になった場合、「ハードハンド」のチャートを使用してください。
【 ソフトハンドの例①ヒット 】

ディーラーは高得点の可能性が高いため、「ヒット」(もう1枚追加)して高得点を狙います。ヒットしたカードの合計応じて「ハードハンド」表を参考に次のアクションを決定します。
【 ソフトハンドの例②ダブルダウン 】

ディーラーが「バースト」の可能性が高いため、積極的に「ダブルダウン」(掛け金を2倍にする)で高配当を狙います。
【 ソフトハンドの例③スタンド 】

Aを11として合計すると20の高得点です。ディーラーのカードがオープンしてAだったとしても、19にしかなりません。ほぼ勝が確定していますので「スタンド」(勝負)します。
スプリット
※ 表の見方は、横軸がディーラー、縦軸がプレイヤーです。 「H」:ヒット(もう1枚追加) 「S」:スタンド(勝負) 「D」ダブルダウン(掛け金2倍) 「P」スプリット(同じカードを2つに分ける)
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | A | |
2・2 | P | P | P | P | P | P | H | H | H | H |
3・3 | P | P | P | P | P | P | H | H | H | H |
4・4 | H | H | H | P | P | H | H | H | H | H |
5・5 | D | D | D | D | D | D | D | D | H | H |
6・6 | P | P | P | P | P | H | H | H | H | H |
7・7 | P | P | P | P | P | P | H | H | H | H |
8・8 | P | P | P | P | P | P | P | P | P | P |
9・9 | P | P | P | P | P | S | P | P | S | S |
10・10 | S | S | S | S | S | S | S | S | S | S |
A・A | P | P | P | P | P | P | P | P | P | P |
「スプリット」とは、手札が2枚とも同じカードであるハンド、つまりスプリットが可能なハンドを指します。
スプリットは2つのハンドを別々に管理できるため、ディーラーがバーストする可能性が高ければ有利ですが、可能性が低いと使う必要はありません。そのため、大体のスプリットハンドは、ディーラーのアップカードが6以下の場合スプリット、7以上の場合ヒット、を選択することになります。
ただし、例外のスプリットハンドも多く、
・8やAは確定でスプリット
・10(絵札の組み合わせも含む)は確定でスタンド
・5は確定でダブルダウン
となります。
スプリットしたカードはもう一度スプリットで対応することができないので、それぞれのハンドに関してはハードハンド・ソフトハンドのどちらかを確認することになります。
【 スプリットの例①スプリット 】

普通にヒットして「10」が出ても合計は「18」、ディーラーが「19」だったら勝てないため「スプリット」(札を分けて2つのハンドにする)して別の展開を期待します。
【 スプリットの例②スプリット 】

Aを「スプリット」すると「21」ブラックジャックを2組作るチャンスなので必ず「スプリット」(札を分けて2つのハンドにする)します。
【 スプリットの例③ダブルダウン 】

ディーラーは良くても「18」、さらに「バースト」の可能性も高い状況です。対してプレイヤーは高得点のチャンスのため「ダブルダウン」(賭け金を2倍にする)して高配当を狙います。
ベーシックストラテジーの利点
ブラックジャックのベーシックストラテジーは、初心者でも自分とディーラーの手札をチャートに照らしてアクションを選ぶだけで、すぐに勝率アップを狙えるのが魅力です。
勘に頼らず戦えるから安心ですし、慣れれば頭を使わずサクサクプレイすることも可能です!
ベーシックストラテジーをマネーシステムと組み合わせて勝つ!

ベーシックストラテジーはブラックジャックの勝率アップ法の中でもかなり強力で、取れるアクションに制限がなければこのストラテジーを実践するだけで還元率は99%を優に超えると言われています。
ただし、ストラテジーはあくまで「ベットした後の基本戦略」についてサポートするもので、どれくらいその戦略で配当を得るかはもちろんベット金額によって変わります。
そこで、ストラテジーとオンラインカジノで使えるマネーシステムを併用することにより、最善の戦略に近付けましょう。 次の項目ではベーシックストラテジーとぜひ組み合わせたいマネーシステムについて解説します。
ベーシックストラテジー + マーチンゲール法
「マーチンゲール法」は初心者でも簡単に使用できる最も有名なシステムベットで、「負けた時にベット額を倍にする、それを勝つまで行い勝利したら賭け金を元に戻す」というシンプルな手順となっています。
「マーチンゲール法」は、1回勝てば必ず、最初の賭け金分の利益が出ます。初回の賭け金が$1なら$1、$5なら$5の利益が出ます。
圧倒的に負けにくいというメリットはありますが、その分負けた時に全てを失うというリスクがあり、捉えようによってはローリスクともハイリスクとも呼べるマネーシステムです。
例えば$1の賭け金でスタートして10連敗すると$512失うことになります。
ルーレットやバカラと違い技術介入(ベーシックストラテジー)の余地があるブラックジャックの場合、10連敗することは非常に低確率だと思いますが、一気に利益を得ようと初回の賭け金を大きくすると数回の連敗でも大金を失うことになりますので注意が必要です。
ベーシックストラテジーを駆使してブラックジャックをプレイするのは結構忙しいので、慣れるまではマーチンゲール法のような簡単なベッティングシステムを使用するのがオススメの組み合わせです。
ベーシックストラテジー + パーレー法
「パーレー法」は逆マーチンゲール法とも呼ばれるシステムベットで、「勝った時にベット額を倍々にする、負けたら賭け金を戻す、ある程度連勝したら利確する」という手順で行われます。
連勝時に圧倒的な利益が取れる反面、連勝を狙いすぎると失敗する可能性が非常に高いです。
例えば$1でスタートして9連勝すれば、$512を獲得できます。10連勝にも成功すれば$1,024にもなります。
しかし10連勝する確率は極めて低く、失敗する確率が高いため、ある程度の連勝で一旦やめて利益を確保した方が良いです。
仮に10連勝を狙って失敗したとしても、失った金額は最初の$1だけなので、非常にローリスクでハイリターンが狙える投資法です。
ストラテジーチャートでは、「ダブルダウン」や「スプリット」など賭け金を上乗せするアクションが要求されることも多いです。ベット額が上がった状態で上乗せを行い負けてしまうと相当額の損失が出ることもあるので、慎重にご利用ください。
ベーシックストラテジー + グッドマン法
「グッドマン法」は「1235法」とも呼ばれるマネーシステムで、勝利時に1ドル→2ドル→3ドル→5ドルとベット額を上げ、どのタイミングでも負けたら1ドルからやり直す方法です。
スタート時のベット額を変更することもでき、例えばスタートが10ドルの場合10→20→30→50となります。
連敗時もあまり大きく残高が減りませんが、利益確定には3連勝が必要です。
還元率99%超を誇るストラテジーですが、2倍以上の配当を取れることもあるため単純な勝率はバカラやルーレットよりは低く、3連勝は少し難しいので注意が必要です。
ベーシックストラテジー + 10%法
「10%法」はとても分かりやすいシステムベットで、前回の勝ち負けに関係なく残高の10%をベットする方法です。
100ドルを持っていれば10ドルをベット、それに勝って110ドルになったら次は11ドルをベットする、という仕組みで、リスクもリターンも上手く管理された手法です。
ストラテジーを使用する場合、賭け金は最大4倍になります。
残高の40%が増える・もしくは減る可能性がある、つまりよりハイリスク・ハイリターンになることにご注意ください。
また、暗算力が高いプレイヤーでなければ、電卓や計算アプリは隣に置いておく方が良いでしょう。
ベーシックストラテジー + ピラミッド法
「ピラミッド法(ダランベール法)」はコツコツ派におすすめのシステムベットです。
初回ベット額と1単位を設定し、前の勝負で勝てばベット額を1単位分減らし、負ければ1単位分増やします。
例えば初回ベット額10ドル・1単位1ドルの場合、10ドルで勝てば次回9ドル、10ドルで負ければ次回11ドルをベットします。
ストラテジーと組み合わせる場合、一回の勝負で最初の賭け金以上に利益や損失が出る場合があるので、「初回賭け金の2倍の利益(損失)が出たら2単位分減らす(増やす)」と言ったアレンジを行うことをおすすめします。
ベーシックストラテジーのよくある質問
ここではブラックジャックのベーシックストラテジーに関するよくある質問をまとめました。
ベーシックストラテジーを使うと勝率はどのくらい上がる?
ベーシックストラテジーを使いこなすことで、ディーラーの優位性を0.5%以下(つまり還元率99%以上!)まで減少させることができます。
これは、通常の戦略を使わないプレイではディーラー側の優位性が2%~3%あることを考えると、大幅な改善と言えます。
ただしそれには基本戦略を正確に実行するだけでなく、ゲームの各状況で最適解を続けなければならないため、かなりの練習と経験が必要です。
ベーシックストラテジーは他のカードゲームに応用できる?
ベーシックストラテジーは特定のカードがディーラーとプレイヤーにどのように配られるか、そしてそれらのカードが公開される方法(特にディーラーのアップカード)に依存している為、他のカードゲームにそのまま応用することは基本的にはできません。
しかし、ブラックジャックのベーシックストラテジーにおける確率的思考や最適な決断を求める考え方は、他のギャンブルの考え方を補助するのに役立たせることは可能です。
つまり、ゲームごとの具体的な戦略は異なるものの、確率を理解し最適な選択をするという意味では応用できるかもしれません。